緊急度と重要度がポイント

新社会人の方などが会社に入って、ぶち当たる壁のひとつに仕事の優先順位をどの様につけるかと言うものがあります。これは、一見簡単そうに見えて実は物凄く難しいものです。新入社員に関わらず、多くの社会人が的確な優先順位を考えられていないことが往々にしてあります。若い頃は周りから注意をしてもらうことができますが、年齢を重ねていくとその注意すらされ無くなるので、早いうちにしっかりとした基準を持つことがポイントです。まず、何を基準に優先順位をつけていくのが良いのかと言うと、緊急度と重要度、ふたつの軸を持って優先度合いを判断していくというパターンがあります。頭で描けないという方は、緊急度と重要度をそれぞれ縦軸、横軸にとり四つのグループを作ります。その中に緊急度が高い、低い、重要度が高い、低いと言うように、仕事を配置していきます。緊急度、重要度共に高いものは最も優先すべきものですし、共に低い場合は優先しなくて良いというものになります。

また、判断が難しいですが、緊急度が高く重要度が低い、あるいは緊急度は低いが重要度が高い、という組み合わせの場合は、それが組織に及ぼす影響度がどれだけ大きいかと言うことも考慮に入れると賢明な判断に繋がります。例えば、明日が提出期限になっている重要度の低い社内のアンケートのメールがあったとしても、明後日までに仕上げなければならない、自分自身が中心となって手掛けている大きなプロジェクトがあれば、会社のためにはそのプロジェクトの資料作成を優先した方が良いという場合があります。自分自身の尺度だけでなく、組織人として、組織にどの様な影響が及ぶかということも考えて仕事の優先順位をつけるようにすると、効率的かつ効果的に仕事ができるようになります。